協力ゲームと非協力ゲーム【ゲーム理論】
協力ゲームと非協力ゲーム
ゲーム理論は、複数のプレイヤーが拘束力のある合意を結ぶ状況を扱う協力ゲーム理論(英: cooperative game theory)と個々のプレイヤーが独立に行動する状況を扱う非協力ゲーム理論(英: noncooperative game theory)とに分けられる。両者の区別は以下の表によって要約される。
協力ゲーム | 非協力ゲーム | |
---|---|---|
ゲームの前提 | プレイヤー間で拘束力のある合意が可能 | プレイヤー間で拘束力のある合意が不可能 |
分析対象の単位 | 複数のプレイヤーから成る提携 | 個々のプレイヤーによる行動 |
表現形式 | 提携形ゲーム、戦略形ゲーム | 展開形ゲーム、戦略形ゲーム |
解の概念 | 安定集合、コア、交渉集合、仁、シャープレー値、カーネルなど | ナッシュ均衡、支配戦略均衡、被支配戦略逐次排除均衡、サブゲーム完全均衡、進化的に安定な戦略など |
協力ゲームと非協力ゲームの区別はジョン・ナッシュが1951年に発表した「非協力ゲーム」という論文の中で初めて定義された。ナッシュの定義によれば、協力ゲームにおいてプレイヤー間のコミュニケーションが可能でありその結果生じた合意が拘束力を持つのに対して、非協力ゲームにおいてはプレイヤーがコミュニケーションをとることが出来ず合意は拘束力を持たない。このように当初はプレイヤー間のコミュニケーションと拘束力のある合意(英: enforceable agreement)の有無によって協力ゲームと非協力ゲームとが区別されていたが、非協力ゲームの研究が進展するにつれてこのような区別は不十分なものとなった。すなわち、1970年代に非協力ゲームを「展開形」で表現する理論が発達したことによって、非協力ゲームにおけるプレイヤー間のコミュニケーションが情報集合として記述・考察できるようになったため、コミュニケーションの有無が協力ゲーム・非協力ゲームの定義にとって重要ではなくなったのである。したがって、協力ゲームと非協力ゲームの区別で重要なのは拘束力のある合意が可能であるか否かであり、ジョン・ハルサニとラインハルト・ゼルテンによる「非協力ゲームはその展開形表現の中に明示的に記述されているものを除いてはプレイヤー間で拘束力のある合意が可能でないゲームである。協力ゲームは展開形表現の中に記述されていなくてもプレイヤー間の拘束力のある合意が可能なゲームである。」という定義が一般的に受け入れられるようになった。
ただし、現実の相互依存的な戦略的状況そのものが協力ゲームと非協力ゲームとに分類可能な訳ではない。国際政治における国家間の相互依存関係を想起すれば容易に理解できるように、現実社会の多くの状況においてそれぞれの枠組みによる分析可能性が混在している。また、「協力ゲームがプレイヤー間の協力や協調関係を分析し、非協力ゲームがプレイヤー間の対立や競争を分析する」という理解がしばしばなされるが誤りであり、両者の違いは分析対象の単位がプレイヤーの提携レベルか個々のプレイヤーレベルかの違いである。
このように両者の区別は決して明確ではなく、非協力ゲームの理論を用いて協力ゲームの問題を説明しようとする一群の研究(ナッシュ・プログラム)も存在する。プレイヤー間の協力が実現するまでの交渉プロセスを展開形ゲームとして記述することによって非協力ゲームとして分析することが可能であり、非協力ゲームの枠組みを用いて協力の問題を分析することによって、単に協力の結果としてどのような状態が実現するかだけでなく協力が成立するためにどのような条件が必要か等といった問題も考察される。このような意味において非協力ゲーム理論は協力ゲーム理論の基礎であるということができる。
ただし、1980年代における非協力ゲーム理論の急激な進歩に伴って、協力ゲーム理論の経済分析における重要性は大きく低下し、「協力ゲームなど無意味だ」と主張する経済学者まで現れたと言われている。
気になるゲーム理論とは【ゲーム理論】
気になる学問の一つにゲーム理論がある。
ゲーム理論(ゲームりろん、英: game theory)とは、社会や自然界における複数主体が関わる意思決定の問題や行動の相互依存的状況を数学的なモデルを用いて研究する学問である。数学者ジョン・フォン・ノイマンと経済学者オスカー・モルゲンシュテルンの共著書『ゲームの理論と経済行動』(1944年) によって誕生した。元来は主流派経済学(新古典派経済学)への批判を目的として生まれた理論であったが、1980年代の「ゲーム理論による経済学の静かな革命」を経て、現代では経済学の中心的役割を担うようになった。
ゲーム理論の対象はあらゆる戦略的状況 (英: strategic situations)である。「戦略的状況」とは自分の利得が自分の行動の他、他者の行動にも依存する状況を意味し、経済学で扱う状況の中でも完全競争市場や独占市場を除くほとんどすべてはこれに該当する。さらにこの戦略的状況は経済学だけでなく経営学、政治学、法学、社会学、人類学、心理学、生物学、工学、コンピュータ科学などのさまざまな学問分野にも見られるため、ゲーム理論はこれらにも応用されている。
直帰率が急激に下がったときは何が起こっているの?【GoogleAnalytics】
Analyticsの直帰率が急激に下がった!バンザイ!ということってありますけれど、たいていなにかのトラブルが起きていますよね。
そんなときは以下の2つをチェックしてみてください。
1.トラッキングコードの追加設置
例えば、以下のようなケースだと、ページビューが2重に送信されて直帰率が極端に下がります。
もともとソースコードに直接、トラッキングコードを記述していたところへ、GTMを設置して、GTMのコンテナ内でもGAトラッキングコードの設定をしてしまった
2.イベントの追加設定
例えば、GTMにて「ページスクロール」をイベント計測しようとして追加したケースの場合で、非インタラクションヒットを「偽」で設定していると、直帰率が下がる傾向にあるようです。
これを試してみて、直帰率が今までの水準に戻るかお試しください。
これで解決ですね。
AdGrantsの配信のことがわからない人へいいヘルプページのの案内【Google広告】
キーワードプランナーで詳細な情報を見るにはどうしたらいい?【Google広告】
Google広告の管理画面から見ることができる「キーワードプランナー」。
詳細な情報が表示されない広告主様もいるようです。
これは、過去、様々なユーザーが多く利用したため負荷がかかり、キーワードプランナーの利用をGoogleが制限したためです。
一般的に、「Google広告を配信している」という条件を満たせば、キーワードプランナーの情報が詳細にみれる様になると言われています。
そのため、Google広告を配信していない方は、配信をしてみるのも良いかもしれません。
また、キーワードプランナーほどではなくても、類似の情報を得るためのツールもいくつかあるので、外部サイトですがご紹介したいと思います。
これで解決ですね。
オーディエンスを指定しないで、幅広いターゲットに配信することはできるの?【Google広告】【ウェブ広告】
Google広告や、ウェブ広告で、幅広い人々に商品やサービスを見てもらう配信はできるのでしょうか?ターゲティング型広告なのでそれは難しいのでしょうか?
結論としては、媒体によりますが可能です。
代理店や広告業界の人は「ブロード配信」なんて呼んでたりもします。
Google広告の場合、例えばディスプレイ広告の配信設定で、細かくオーディエンスの情報を指定しないで配信することで、「全世界」レベルで配信ができてしまいます。
ただ、あまりにも幅広い配信は広告の効果も薄れるので、「地域」を指定して配信するのはいいんじゃないでしょうか?
「日本」「東京23区」などなど、指定の仕方は様々ですが、幅広い人に見せるという意味では地域指定配信は有効かなと思います。
これで解決ですね!